
日本では、和と一言で表しても、多くの表現に繋がります。
まずは日本を意味する「和」であり、人と人との協調を意味する「和」でもあります。
・・・または、和らぐ、なごむ、穏やかになる・・・といった意味にも繋がっています。
日本は、災害の多い島国です。
どんなに権力者が強くても、災害が一度起きてしまえば。
その度合いが膨大であればあるほど、復興には時間が掛かり、それは権力者の力だけではけして成し遂げる事は出来ません。
いがみ合っていても、事は前には進まない・・・。
そこには、ある意味での妥協であり協調、そして互いに協力をしていく意味合いをもって形作って来たものが、今の日本の姿であると私は考えています。
・・・それは、「もとにある基本の形」があったからこそ、出来てきた荒技なのです・・・。
この国は、長い間を他国と表だっては交流をしていなかった時代があり、その時間がたくさんの文化を育てていきました。
高い山があり、深い谷があって、それぞれが生活圏を分けて、土地によって、育つ樹木も違えば作物も別れて、それが独自の文化を育てていきました。
あるものを活かし、その場に併せて、ちょうどよく形作って修めていく・・・。
もてなしの場、生活の場というだけで、例えば食器の作りが違ってくるように、それぞれの場に合わせた文化が日本には、多く根付いています・・・。
そのそれぞれを楽しみ、慈しみ、愛して欲しい・・・。
これからもそういう時代が続いていくよう、私はそう・・・願っています。